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ぶんぶん先生コラム 犬は知的にしつける(木曜更新)

西川文二
1957年生まれ
出身地 :東京都

ぶんぶん先生コラム 犬は知的にしつける vol.75


食事の回数を増やしましょう

食事はゆっくり、回数を多く。

先日、よく知っている犬がなくなったという話を聞きました。
大型犬で犬舎飼いの犬でした。夜の食事を与えた時はいつも通りだったそうです。しかし、翌朝犬舎に出向くとその犬はなくなっていたそうです。
お腹がぱんぱんに張っていたそうで、その状況から、胃拡張・捻転症候群(古くは鼓腸症と言われていた)でなくなったのだと考えられます。
胃拡張・捻転症候群は、大型犬に多く見られますが、柴犬クラスでも起きる症状です。
この病気の原因はよくわかっていないそうですが、疑わしい要因はいくつか挙げられています。
遺伝や加齢もその要因ではありますが、それ以外は食事に関係するもの。遺伝も加齢も飼い主としてはどうにもなりませんが、食事に関係するものはどうにかなりますので、どうにかしましょう。


■ 胃拡張・捻転症候群の食事に関係する要因

胸が厚くウエストが絞られてているタイプの
犬種がなりやすいと 言われている

この病気は、何かしらの原因で胃が拡張し、そこで胃捻転が起き、胃の出入り口が閉まってしまうというものです。手当が遅れれば、胃に血液がいかなくなり、最終的には胃が壊死してしまいます。結果、死に至ってしまうというものです。
昔は食べたものが発酵しそのガスがたまるとも考えられていたようで、穀物由来のドライフードがその要因とも言われていましたが、研究の結果現在では食べ物自体がその原因ではないと考えられているようです。
食べ物の内容がその要因でないとすると、では何が食事に関係する要因なのか?


■ 要因を減らすために飼い主ができること

胃拡張・捻転症候群の危険因子は、早食い、食事回数が少ない、ドッグフードを吸い込むように空気も一緒に食べている、というものがあげられています。 中・大型犬は1日1回の食事というのが昔からの常識でした。
そして、昔の食事の与え方は、オアズケをさせる。この食事の与え方は、明らかに、早食いを助長します。そして、がっつくように食べるので、空気もいっぱいお腹の中に入れてしまう。

犬の食事は一気食いが常です

危険因子を減らすためには、まずは回数を増やし、オアズケをさせないことです。さらに早食いを減らしたいのであれば、コラム42でもご紹介しした「ハンドフィード」をなさることです。
食器で食事を与えると、回数を増やしても程度の差はあれ、犬は一気にフードをたいらげてしまうものです。一気にではなく時間をかけて食べさせる。それが予防につながるのです。
そもそも食事の回数も、食器で与えるというのも、面倒がない、世話が楽という人間側の都合だけによるものです。
回数を増やしても、食器で与えなくとも、犬に対しては何のマイナスもありません。


■ 食事は何回に増やせばいいのか

オアズケも一気食いを助長させます

人間の場合、個体差はありますが約5時間ぐらいすると何となく空腹感を感じてくるようです。食べたものは約3時間で次の消化器官へと送られていきます。5時間も経てば胃の中はまさに空っぽ状態と言うことです。
3回の食事ですと、食事の間は朝と昼は5時間前後、昼と夜では6時間前後、夜と朝では11時間前後、それぞれ空きます。3時間で胃での消化が終了するのであれば、その間に何かを食したくなるもの当然と言えば当然と言えます。

だから、10時や3時におやつや、夕食後に何かを口にすると言うことが起きるのでしょう。
犬と人間はもちろん同じではないかも知れませんが、胃に入った食事はやはり3時間で腸に送られていくようです。
であれば、3回〜6回程度を一日の食事回数と考えるのがいいのではと思います。


■ 食事回数を増やしたら太るのでは

回数を増やすからと言って1日あたりの摂取カロリーは増やしてはいけません。太るのは摂取カロリーが消費カロリーを上回るからです。
回数が増えても1日あたりの摂取カロリーが変わらないのであれば、太ると言うことは決してありません。
お腹がすけばすくほど、なるべく脂肪などを体内に蓄積しようと、飢餓に対する準備活動を動物の体はしてしまうとも言われています。
であるとすれば、食事回数を増やすことは、太らせない食事の与え方とも言えるのです。

ハンドフィードで一気食いは防げます

食事が影響するのは「胃が空気で拡張する」という点です。これに加えて胃捻転が起きる。そして、胃捻転の要因は、食後の激しい運動とも言われています。 すなわち食後はしばらく休む。
食事はゆっくりと、1回の食事で大量には食さず、食後はしばらく大人しくしている。これって、人間の場合の好ましい食事の取り方でもありますね。
要はそうできるように犬の食事の与え方を工夫することです。
とはいえ私自身は「早食い」「大食い」が常でして・・・。うーん、反省。

次回木曜日に続く

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